ケース スタディ
サウス アダムズ郡のデータのクリーンナップ
South Adams County Water and Sanitation District (SACWSD) は、State of Colorado Special District の規定に基づいて 1953 年に設立され、現在 Commerce City と呼ばれる地域にサービスを提供しています。 同局は Commerce City の住民にサービスを提供していますが、これは独立した事業体として現在のところコロラド州で最大の上下水道局であり、65 平方マイルをカバーし、約 50,000 人の顧客にサービスを提供しています。
課題
SACWSD の地理情報システム (GIS) チームは、独自の現場作業を含む複数のデータ ソースを利用して、飲料水、灌漑、下水の各システムをカバーする 3 つの個別のデータセットを編纂しています。 チームは ArcGIS を使用して、システムの拡張、保守、交換、および改善をサポートしています。 また、データは、同局の資産管理システム (日々のサービス リクエストや完了した作業指示に使用) や、独自の要件がある水質モデリング ソフトウェアなどのサードパーティ アプリケーションと共有されています。 そのため、データの信頼性が高いことは重要です。
2016 年の秋、この上下水道局は GPS を使用したデータの収集を完了したばかりでした。 GIS スーパーバイザーの Cliff Sullivan と GIS 技術者の Mark Dickman は、データの品質に大きなばらつきがあることにすぐに気付きました。 データが不正確だと、提供されるアセットの位置が正しくないために効率が低下する可能性があり、他のビジネス システムとの統合も難しくなります。 データの品質が高くなれば、作業の割り当てが正確になり緊急対応が改善されるので、顧客サービスも向上します。
データのクリーンナップという仕事は、当初は長く面倒な作業でした。 Sullivan、Dickman、およびインターンは、空間精度と属性の正確性について、それぞれのフィーチャを手動で確認する必要がありました。 この種の品質管理 (QC) プロセスは、実地調査であり包括的ではないという意味で制限がありました。
左: フィールド作業員が金属探知機が使用して、バルブ ボックスの金属蓋を追跡し、見つからないバルブを探しています。 位置が特定できたら、GPS 座標を使用した空間位置が GIS で更新されます。 右: GIS スーパーバイザーの Cliff Sullivan (右) が給水ラインの方向とそのラインの他のバルブの位置を説明しています。
解決策
Sullivan は、今後のカンファレンスの議題に Esri Data Health Check があることに気付きました。 ArcGIS のエクステンションである ArcGIS Data Reviewer を使用すると、仕事をずっと早くできることがわかりました。 同局は ArcGIS エクステンションのほかにオンサイト コンサルティング サービスを購入し、Esri のジオデータ エンジニアと協力して、Data Reviewer の実装と知識の伝達を進めました。
結果
SACWSD の GIS チーム メンバーは、最初に Data Reviewer を使用してデータの全体的なスナップショットを取得し、考えられる数百のデータ チェックの中から最初に行うものを決定しました。
Sullivan 氏は次のように述べています。「Esri コンサルタントは製品の使用方法を辛抱強く丹念に教えてくれました。 コンサルタントが現地に滞在した 2 日間に多くのことを学びました。 Esri Professional Services との経験は素晴らしいものでした。」
「Esri と協力することで、SACWSD のスタッフは急速に進歩することができました。 説明を受けるまでもないチェックもありますが、スタッフは、高度なチェックの構成の背後にあるロジックを理解して正しく実行するために、専門家の支援を必要としていました。」と Dickman は述べています。 ベスト プラクティスはテンプレートにまとめられ、誰もが利用できるようになりました。
ArcGIS Data Reviewer のバッチ ジョブ マネージャー ツールを使用すると、自動チェックを簡単に作成または変更できます。 チェックの実行が完了すると、検出されたエラーの総数が表示され、レビューアー テーブルに保存されます。
Data Reviewer は、エラーの優先順位付けと検出および修正の追跡という品質管理プロセスの標準化に役立ちました。 1 つのデータセットは、3 か月かからずに完全にクリーンナップされました。 残りの 2 つの大きなデータセットの空間編集もすぐに完了しました。 最初の重点内容は、未接続のフィーチャの検索でした。 接続チェックにより、すべてのフィーチャが適切に接続され、水質モデリング ソフトウェアが正常に実行され正確な結果が得られることが確認されました。 次に、資産管理ソフトウェア内でサービス リクエストと作業指示を正しく作成するために、各アセットの ID を設定し、値が重複しないようにする必要がありました。 これらは、一意の ID のチェックを使用して判定されました。
Esri は、同局がデータベースを構築するのを支援し、サブタイプの代わりにドメインを使用するなど、データ モデリングに関するアドバイスも提供することでも貢献しました。 同局は Esri と協力して、データ スキーマを構築しました。これは、組織内のユーザーにとって自明なものとなっています。
Sullivan と Dickman は、Data Reviewer を購入して Esri の支援を受ける前は、データベースを構築する際には手動でフィーチャをチェックすることを何年も考えていました。 現在、この作業には Dickman だけが従事しており、予定よりもすでに 6 か月早く進捗しています。 3 つのデータセットがすべて完成する頃までには、1 人年以上の節約になるのではないかと彼らは考えています。
新しいインフラストラクチャの開発が続く中で、同局は ArcGIS Data Reviewer を使用して、新しいデータに対する QC の実行と既存データの保守を計画しています。
I highly recommend this approach for small shops like ours [whose staff] are not able to dedicate 100 percent of their time to doing QC.