カナダ、ArcGIS Online で農作物パターンを検出

カナダ農業・農産食料省 (AAFC) は、カナダの農業と食品業界でイノベーションと想像力を推進することを目的とした政府組織です。

厳しい気象条件、新たな侵略的外来種、激しさを増す世界規模の競争により、カナダの農産業は独自の農学的、経済的、および環境上の課題に直面しています。 さらに、消費者からはより質の高い食品、バリエーション、利便性が求められています。 カナダの農業組織では、新たな市場の需要に対応できる斬新な製品とプロセスを探しながら、業務の競争力とサステナビリティの維持にも努めています。 AAFC では、農産物の密度、土壌の水分量、農場の位置などの農業環境インジケーターに関する豊富なデータを使用して、生産者に役立つ分析情報を生成したいと考えています。

AAFC では、ArcGIS Online の機能を活用することで生産者の意思決定を支援しています。 この組織では、AAFC のスタッフを対象としたセルフサービス型のクラウド ポータル UMAP を立ち上げました。 ユーザーは、年間農産物在庫や過去の収穫量、生産統計情報などのデータを、他の組織や Esri などのサード パーティからの相互運用可能なデータと組み合わせることができます。 このデータを使用して Web マップとアプリを作成し、こうしたリソースからメリットを得られる幅広いオーディエンスと共有できます。

UMAP ポータルは AAFC のデータセットをそのまま使用できる Web リソースに変換しました。このリソースは強力なツールとして機能して、シンプルな方法で複雑な情報を伝達します。 組織のマップにアクセスする場所に関する混乱が大幅に改善され、ヘルプ デスクへのリクエスト数も削減されました。

たとえば、Annual Crop Inventory アプリでは、ユーザーが農作物パターンを簡単に視覚化および分析して、カナダ全土の農地に植えられた農産物の概要を把握できます。 Spatial Density of Major Crops アプリでは、研究者と一般ユーザーが国内の農産物の密度を分析できます。 Land Use アプリでは、1990 年から 2010 年までのカナダ全土の土地利用の変化をユーザーが分析できます。 生産者が借地を探している場合は、過去に植えられた作物を Land Use アプリに表示できます。 こうすることで、農産物を植える土地とその土地で何を育てるかに関して、生産者は最も効果的かつ環境に配慮した意思決定を下すことができます。

詳細、および無料トライアルへのお申し込みについては、ArcGIS Online をご参照ください。