デジタル ワークフローによって地方の水道事業者が 150 万ドルのコストを削減

オハイオ州北中部にある Rural Lorain County Water Authority (RLCWA) は 1973 年に創設されました。 RLCWA は、680 平方マイルの 6 つの郡地域を対象に、約 21,000 件のサービス接続と 1,200 マイルの水道本管を維持しています。 この事業者は、隣接する 21 の郡区、4 つの村、1 つの市にサービスを提供しています。

RLCWA の中核事業は、3 つの主要な提供事業者から処理水を購買し、その水をオハイオ州の地方に供給することです。そうしなければ、これらの地方では処理水を利用することはできません。

RLCWA は常に、紙ベースの作業指示システムを使用して、メーター交換を追跡していました。 2017 年に、RLCWA は 19,000 個のメーターを無線読み取りモデルに交換するメーター交換プログラムに着手しました。 この交換プログラムでは、2、3 人の作業員が同時に業務を行うことが求められました。 このプロセスでは、請求システムに入力されるのを待っている作業指示のバックログを作成する可能性のほか、プロジェクトの進捗状況の追跡を非常に困難なものにする可能性がありました。

紙ベースのプロセスを置き換えるには、より効率的な方法が必要でした。    

RLCWA には、ArcMap を使用して十分に整備された地理情報システム (GIS) があり、この事業者は、ArcGIS Online を実装する過程にありました。 ArcGIS Online で組織アカウントを設定すると、RLCWA のスタッフは各自のタブレットで ArcGIS Collector を使用できるようになりました。 現場作業員は、顧客データと新しいメーター情報をすばやく入力でき、タブレットを GPS デバイスとペアリングして、すべての新しいメーターの位置を正確に収集することもできました。 ArcGIS Workforce が現場作業員の進捗状況を監視するために使用されました。 視覚的なステータス レポートを提供する Web マップにデータが表示されるので、スタッフはメーター交換の進捗状況を簡単に追跡できるようになりました。

ArcGIS Dashboards では、今まで交換されたメーターのリアルタイムのステータスと、完了した合計メーター数の割合が示され、メーター交換中に発生した問題に関するコメントが表示されました。 また、作業地域も特定されるので、通知を顧客へ送信できるようにもなりました。

ArcGIS プラットフォームの実装により、RLCWA はメーター交換プログラムをより効率的に実行できるようになりました。 また、Web マップとダッシュボード経由で情報を収集、視覚化、共有するために必要なツールも得られました。 管理職は現場作業員のごく最新の進捗状況レポートを受けとって、わかりやすい最新情報を取締役会に提供できました。

RLCWA は、何千もの紙の作業指示を廃止して、コストと時間がかかるデータ入力を複数の部門の作業員が数時間かけて行う作業を省きました。

メーター交換における 1 日あたりの平均メーター数は 15 ～20 個から 70 個に増加しました。 元々、1 人の担当者が 2 ～ 3 時間かけてデータを請求システムに入力しますが、 今では、1,000 個のメーターに関するデータを 15 分で読み込むことができます。

ArcGIS プラットフォームの実装により、RLCWA はメーター交換プログラムに関連するすべての作業を社内で実行できるようになり、契約業者にかかる 150 万ドルのコストを削減できました。   

プロジェクトは大規模に行われたため、より効率的な方法でメーターの設置を追跡する必要がありました。Operations Dashboard とアプリの利用により、プロジェクトをスケジュールどおりに進めることができ、処理を待っている紙の作業指示のバックログを作成せずに済みました。」

Joseph Waldecker - アシスタント ゼネラル マネージャー、Rural Lorain County Water Authority